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基礎編② 「4つのフェーズ」とは?ダウ理論を使ったチャートの見方

当サイトで使われている「UP・DOWN・RANGE・TRANSITION」という4つの相場フェーズについて、初心者にもわかりやすく解説します。今の株価がどんな状態にあるのか、ひと目でわかるようになります。

【初心者向け】当サイトの「4つのフェーズ」とは?チャートの見方を解説

「今日株価が上がったから買おう」「下がったから売ろう」 ……毎日の細かな値動き(ノイズ)に振り回されていると、相場の大きな波を見失ってしまいます。

ダウ理論による日本株では、相場の基本である ダウ理論(高値と安値の切り上げ・切り下げ) をベースにして、今のチャートがどのような状態なのかを 「UP」「DOWN」「RANGE」「TRANSITION」という4つのフェーズ(段階) でわかりやすく分類・表示しています。

このページでは、当サイトを利用する上で知っておきたい「4つのフェーズの意味」と「見方のコツ」を解説します。


1). 全体像:フェーズは「相場の状態ラベル」

フェーズとは、今の株価が「上昇の階段を登っているのか」「下落の階段を降りているのか」「踊り場で休んでいるのか」を示す状態ラベルです。

4フェーズ(UP・RANGE・TRANSITION・DOWN)の全体像 図1:フェーズの全体像(高値・安値の切り上げ/切り下げと、転換の考え方)

当サイトのフェーズは、一瞬の株価の上下ではなく 「確定した波の形(高値と安値)」 で判断しています。そのため、一時的な急変動に騙されにくい(ブレにくい)のが特徴です。


2). 「4つのフェーズ」それぞれの意味

サイト内で表示される4つのフェーズの意味を、順番に見ていきましょう。

説明の都合上RANGEUPTRANSITIONDOWNの順で説明します。

RANGE(レンジ):方向感がない状態

高値や安値がはっきり更新されず、一定の範囲を行ったり来たりしている状態です。

  • トレンドの「休憩時間」である場合もあれば、次の大きな動きへの「準備期間」になることもあります。
  • 無理に手を出さず、上か下か、方向が決まるのを待つのが無難です。

RANGEの例 図2:レンジ(高値・安値が横ばい)

例: RANGEの例

  • 高値安値の切り上げが明確ではなく、上がる下がるの繰り返し。

UP(上昇トレンド):強い状態

高値(H)と安値(L)が、どちらも階段のように切り上がっている状態です。

  • 一時的に株価が下がる「押し目」があっても、階段の形が崩れていなければ「UP」のままです。
  • 基本的に、このフェーズが維持されている間は「強い相場」と判断します。

UPフェーズ確定の実例 図3:UPフェーズ確定のタイミングと「ダマシ」の実例

チャート上の番号(①〜⑤)に沿って、高値(H)と安値(L)の動きを追っていきます。

  • ①〜② 上昇の予兆(まだ未確定) ①付近の波を「高値1(H1)・安値1(L1)」、②付近の波を「高値2(H2)・安値2(L2)」と定義します。 H1 → H2で「高値更新」、L1 → L2で「安値切り上げ」が発生しています。この時点では「UPフェーズ濃厚」ですが、次にどう動くかわからないためまだ確定はできない状態です。

  • UPフェーズの否定(リセット) ③付近の波を「高値3(H3)・安値3(L3)」と定義します。 H2 → H3でわずかに高値を更新(+3円)したものの、その後の下落で L2 → L3 と安値を切り下げてしまいました。階段の形が崩れたため、ここまでのUPフェーズ入りのシナリオは一度「否定」されます。

  • ④〜⑤ 仕切り直しからの【UPフェーズ確定】 その後大きく上昇して④付近に「高値4(H4)」をつけ、下落して「安値4(L4)」をつけました。ここで L3 → L4 と明確な「安値切り上げ」が発生しました。 そして再び株価が上昇し、⑤ のポイントで確定安値が前回高値(H4)を上にブレイクしました。この瞬間に「高値更新」と「安値切り上げ」の2つの条件が揃い、ここでようやく 「UPフェーズ確定」 となります。

【重要】確定直後の「ダマシ」に注意 ⑤でUPフェーズが確定し、上にブレイクしたからといって、すぐに一直線に上昇開始するとは限りません。

このチャートでも、ブレイクの直後には売られて下落する 「ダマシ(一時的な逆行)」 が発生しています。しかし、否定ラインである直近の安値(L4)を割らずに耐え、再度前回高値(H4)を抜けていったことで、結果的に力強い上昇トレンドへと発展しています。確定後の揺さぶりに動じないためにも、フェーズの否定ライン(L4)を意識することが大切です。

(※ 当サイトでは前後3本のローソク足でスイング確定を確認してからフェーズを判定しているため、実際のブレイクから数日遅れて表示されます。)

③ TRANSITION(転換期):警戒ゾーン

それまで続いていたUPやDOWNの 階段が崩れ始めた直後の「警戒ゾーン」 です。

💡 TRANSITIONは、転換の瞬間を見逃さないために 当サイトが独自に定義した拡張フェーズです。 UP・DOWN・RANGEはダウ理論の定義に基づいています。

  • 「ここからトレンドが変わるかもしれない!」という合図です。
  • そのまま別のトレンドへ移行することもあれば、レンジ(横ばい)になることもあります。すぐに飛びつかず、次の波の形が確定するのを待つのがコツです。

TRANSITIONの例 図4:転換期の代表的な動き

💡 ヒント:どこを抜けたら転換なの? 具体的にチャートのどこを抜けたら『転換警戒(TRANSITION)』になるのかは、後半の 「4). トレンドの終わり」 で詳しく解説しています。ぜひ、実際のチャートをイメージしながら読み進めてみてください!

④ DOWN(下降トレンド):重い状態

高値(H)と安値(L)が、どちらも階段のように切り下がっている状態です。

  • 一時的に株価が上がる「戻り」があっても、下落の形が続いています。
  • 上値が重く、株価が上がりにくいフェーズです。

DOWNの例 図5:高値・安値の切り下げ(LH/LL)

🔍 実践:自分の目でチャートを観察してみよう! 先ほど「② UPフェーズ」で、上昇トレンドが確定するまでの流れを一緒に確認しました。「DOWNフェーズ」はその真逆、つまり下りの階段です。

ここから先は、ぜひご自身でチャートを見ながら 「どこで安値を切り下げたか」「どこでDOWNが確定したか」 を考察してみてください。知識を自分の目で確認することが、相場を見る力を養う一番の近道です!

気になる銘柄や、お気に入りの銘柄が今どのフェーズにあるか、さっそく検索して分析してみましょう。 → 銘柄検索はこちら


3). フェーズ判定のタイミングについて

当サイトのフェーズ判定は、「ダマシ(一時的な逆行)」を避けるため、日足は3日前まで、週足は前々週までのローソク足を基準に計算しています。

そのため、最新のローソク足の動きはフェーズにすぐ反映されません。

この判定の遅れを補う目的で、直近のローソク足が前回高値・安値をブレイクしている場合に 「UP?」「DOWN?」 を仮表示しています。これはあくまで「予兆」であり、確定ではない点にご注意ください。

4). トレンドの終わり「転換警戒」の見方

相場を見るときは、「どこを抜けたら今のトレンドが終わるのか」を意識することが大切です。

UP(上昇)が終わるサイン

UPフェーズ中に、「直近の安値(L)」を下に割ると、上昇の階段が崩れた可能性が出ます。 ここでフェーズは 「TRANSITION(警戒)」 に変わり、次の波の確定を待ちます。

UPの否定ライン 図6:UPの否定ライン(直近の安値Lを割ると警戒)

DOWN(下落)が終わるサイン

DOWNフェーズ中に、「直近の高値(H)」を上に超えると、下落の階段が崩れた可能性が出ます。 ここでも 「TRANSITION(警戒)」 に入り、次に「RANGE」や「UP」へ移っていくかを見極めます。

DOWNの否定ライン 図7:DOWNの否定ライン(直近の高値Hを超えると警戒)

📖 前回の記事:基礎編①:個別銘柄を検索してみよう

次回予告

次回は、スクリーニング機能の使い方を解説します。 フェーズを理解したら、次は「UPフェーズの銘柄だけを一覧で見たい」「今日フェーズが変わった銘柄を探したい」といった使い方ができます。お楽しみに!